『上機嫌の作法』 斎藤孝

上機嫌こそ最高の知性であることを学ぶ本。

「私には、不機嫌さは、なんらかの能力が欠如しているのを覆い隠すため、だとしか考えられません」

「無意味な不機嫌さ、無意味なシャイさが、君たちの成長を妨げているんだ!と言ってきました」

「不機嫌な人を尊重するような社会を容認してしまっては、歯止めが利かなくなります。不機嫌というものは何の力でもないことをはっきりさせ、社会に認識してもらいたい」

「一人ひとりが不機嫌から抜け出す。それが沈滞した今の日本を活性化する、最も手っ取り早く効果的な方法です」

「しかし、実は作家も学者も本当に頭のいい人は知的かつ上機嫌な右上エリアに属する人が多い」

「上機嫌と頭がいい状態とは両立します」

「運動不足と同じように、こころの運動能力が下がってしまうのです」

「実は前向きに生産性のあることを考えている人は頭が回転していますから、顔が生き生きとしていて、身体が柔らかくレスポンスが早い」

「笑顔が作りにくくなったら、社会への適応性が薄れてきた兆候だと自覚すべきです」

「尊大な感じを示すと実力があるかのように見えると思い込んでいる」

「不機嫌にしていると周囲が気遣いを見せてくれるのは、敬意を払われているのではなく、労われているのです」

「十代の精神的に葛藤の多い時期だからといって、人に対する気遣いをしなくていいということはありません」

「人と一緒にいる間は、楽しい時間を過ごすようにお互い努力する」

「上機嫌力の根本にあるのは何か。ふっきることです」

「①断言力、②想像力、③自分を笑い飛ばす力」

「上機嫌の技は、天然のご機嫌さではなく、・・・にもかかわらず上機嫌、・・・敢えて上機嫌といったもの。にもかかわらずというところに知性の成熟があります」

「然り。ならばもう一度、という肯定的な生き方をする。現在の自分を肯定することは、過去の全てを肯定することになるという考え方。ニーチェ的な悟り。ふっきり方です」

「自分を笑い飛ばしてしまえるというのは、上機嫌の技としてはかなり上級、優れた力です」

「自己卑下をするのは、プライドへの過剰な欲求があるからです」

「自己卑下ばかりする人は、自分をおおらかに笑い飛ばすだけの器量がないのです」

「自慢と自画自賛を区別できないと、対人関係で謙遜するしかしようがない、というところに陥りやすい。ニーチェの忌み嫌う隣人愛の世界」

「謙遜と自慢は表裏で、どちらもろくでもない。自画自賛というのは、自慢と謙遜の間で揺れ動くのではなく、常に肚の据わった客観的視点を持ってこそ可能になるものです」

「ある種の客観性を持って自分を突き放して見る、周りも同様に客観的に見るという力。そして素直な驚きを持ってすっきり明るく自画自賛。現代にはこの力が必要なのです。自画自賛力は、今の日本を活性化していく一つの原動力、推進力になると思います」

「他者へのサービス精神が溢れ、生きることのエネルギーが満ちている」

「むしろ今は、自分をからっぽにしないと詩が書けない」

「あたかもこれまで何も成してこなかったかのように飄々としている人のほうが大人物なのです。全てをその場その場で削ぎ落としてまっさらな人間としてその場にいる」

「できるだけ物事にこだわらない。~、あまり物事に拘泥しないで次に行く、多くのものを背負わないようにするというのがある」

「自分の中をからっぽにすることで自然に湧き上がってくるエネルギーは、頭の中で作り出すものよりも、はるかにスケールが大きい。これはどの世界でも共通です」

「自分の中にいる他者を目指して書いているんです」

「淀んでいる人には、子どもっぽさがありません。中年のおじさんが不機嫌に淀んでいるのは、子どもっぽさ、無邪気な躍動感、つまり生き生き感を失ってしまうからです。私は余計なことをすること、あるいは無駄な動きというものを買います」

「反省を母親の胎内に忘れてきたと言われる」
「少しは反省もするんですよ。でもね、次の日には忘れちゃう」

「お喋りな人は大抵ご機嫌です。~、内容も脈絡もある話を上手にする話術を持った人という意味です。話術の達者な人は、自分の中にいろんなものを溜め込まない、吐き出してしまうことでふっきることを習慣化できているのだと思います」

「自画自賛は、このように徹底した客観視点のうえでこそ成り立つものなのです」

「好きな男がやること、言うことを、即座に受け入れられるこの柔軟な肯定力が、彼女の新たな魅力をどんどん開花させる。肯定力は人にパワーを与えてくれるのです」

「新しい家に住み、嫌なことなど思い出せないくらいに仕事にのめり込む。ひたすら愉しいことを思い、前へ前へと生きてゆくのです」

「結果はどうあろうと、俺の人生なんで、楽しもう。欲得を度外視した潔さ、これぞ新庄選手らしい上機嫌です」

「当の本人は通用するかしないかなど全く意に介さず、ただ楽しめるか楽しめないかを尊重して野球をやる」

「みんなを楽しませよう、喜ばせようという気持ちが非常に強い。そのためには、進んで自分を笑い飛ばそうとする。サービス精神が旺盛なのです」

「上機嫌には周囲を高揚・発奮させる力があるのです」

「その気迫がチームメイトに伝播して、みんなをハイテンションにする力を持っているのです」

「運動と同じで、訓練を続けると、上機嫌の筋力がついて、こころの稼働範囲が広がり、上機嫌が生活に占める割合が増えるのです」

「現代生活で問題なのは、エネルギーを消費できないことです」

「不思議なことに、会う方会う方に対して上機嫌でいるように心がけると、だんだん上機嫌の持久力が伸びてきます」

「持久走を続けているうちに走る距離が伸びていくように、上機嫌の飛距離が伸びるのです」

「上機嫌なからだはオープンなからだ」

「上機嫌は、知性の証なのです。複数の対話者を前に、状況を的確に捕まえ対策を立てる。なお且つハイテンションであることを、言葉だけでなくからだで示している」

「コミュニケーションが本質的に求めるものは、浮き立ったオープンなからだです」

「からだを、皮膚の内部に留まっているものではなく、空気に伝染しているような、外に広がっているものとしてイメージしてください」

「気をいい状態に保ち、常に他の人と気が交流するよう自分を持っていくことが社会常識とされた、伝統があるのです」

「鼻か三秒吸って、二秒お腹の中にぐっと溜めて、十五秒間かけて口から細くゆっくりと吐く、という息の調整をやるのです」

「鳩尾が硬くなると、人間の自然な自己調整能力が落ちます」

「こころが平静で何にも振り回されず、気持ちいい状態にするには、呼吸を全うさせ、からだ全体に気を循環させることが大事です」

「循環が起きるからだは、上機嫌なからだです」

「今、私はスクワット(膝の屈伸運動)に凝っています」

「太腿から腰、お尻の筋肉に充実感があると、歩く足にも力がこもってきて、気力が湧き上がってくる感じになります」

「人間の下半身は、気力と体力を生みだす、いわば原動力のようなものです。上半身というのは、柔らかく外界と応答するという役割を担っています。下半身は気力を担い、上半身はそれを下から吸い上げて柔らかく伝えていく、大ざっぱにいうとそれぞれの役割はこんな風にイメージできます」

「下半身を鍛えないと、推進力が養えません。自分を前に進めていく強さがないと、人間としては弱いものになってしまいます」

「一つの問題を、グチャグチャグチャグチャとずーっと引きずって、絶対に人を許さないのは、それだけ気持ちに暇があり、その暇を不機嫌につけこまれているためです」

「上機嫌を、基本的気分として自分を支配させる。すると、人という時間がさしてストレスにならなくなるのです」

「敢えて無駄な言葉遊びをする。過剰さがむしろ会話の回転をよくする」

「社会全体が一言余計に気持ちを盛り上げる土壌、つまり上機嫌の湯泉があったのです」

「相手を気まずくさせないような言葉のやり取りは、上機嫌の原点です」

「過剰な抑圧と禁欲は、人々のこころを硬く不機嫌にするのです」

「気分は、基本的にこころの習慣です。ですから、気分は場によって決まるものではありません。気分はコントロールし得るのです」

「知性ある上機嫌さは、ひねりの利いた冗談や、当意即妙な返答を出し、相手とコミュニケーションをするというものです」

「鈍感だから不機嫌、社会性が低いから不機嫌」

「疲れたときこそテンションを上げられなければ、機嫌を技化させることにならない」

「その突き抜けたような祭り感覚、日常とは違う枠組みの中で、自分をどれだけ曝け出せるかが大切なのです」

「一番機嫌よくしていられない瞬間だからこそ、明るく振る舞うことがトレーニングになる」

「人間というのはやはり、自己肯定力と自己客観視能力が基本の両輪となって生きていくものです」

「本当にできる人は、テンションが高くて上機嫌、一つずつの動作、話すテンポが速いのです」

「テンポの速い語りで、どんどん脳味噌をかき混ぜると元気になってくる」
「ハイテンポは、元気を引き出します」

「テンポというのはからだを貫いている基本的な要素です。自分のテンポにうまく乗れると、落ち込んだ気分が上がってくるのです」

「間に拍手を挟むだけで、終わったという達成感が得られ、気持ちが整って切り替えができるのです」

「カラオケでも音読でもいいのですが、声を出し、発散し、からだが適度に疲れる、ということは大事なことです」

「上機嫌を維持するポイントは、とにかく出し続けることです」

「上機嫌を技という場合は、およそ誰に対しても上機嫌、オールマイティということになります。つまり、上機嫌力があるということは、人間としてのレベルがそうとうに高い」

「理由もないのに上機嫌。これは、見られているという意識をエネルギーに変えているためです。それが、上機嫌力のある人の特徴です」

「二人の間でアイデアをどんどん出すという段階に入ると、空気が盛り上がってきます」

「一般論に落ち込むと、悲観論に傾いていく。具体論にいくと前が見えてくる」

「色紙は、値段のわりに威力があるツールです」

「書いたときの、気の張っている自分は、文字になって残る」

「自分で自分の色紙を作る」

「言葉を文字にすると、存在感が俄然増してきます。字には呪術力があります」

「小さな努力の積み重ねで、上機嫌は可能になる」

「頭がいいという状態と上機嫌は、むしろ一致すべきものです」

「人間にとって最もストレスが多いのは、自分を発揮できない、何をやりたいのかわからない、意味のわからないことをさせられるといった状態です」

「知性があるというのは、自分の気分をコントロールできることです」

「厳しく辛辣に、上機嫌が人を伸ばす」

「大変に上機嫌な状態で、そうとうに辛辣なことを言い続ける」

「相手の状態に対し肯定的に、次を見つめた上での発言でなければ、忠告としては受け止められません」

「不機嫌には、次の未来に向かっていくという感じがありません」

「ハード且つ上機嫌。挑戦する内容は厳しく、なお且つ上機嫌で、それに取り組むことが、社会を活性化する」

「上機嫌は、現状から一歩抜け出し、新しい現実を生みだす作法なのです」

「上機嫌力は、他の人によって触発されて引き出される力です」

「馬鹿馬鹿しいとわかっていて、なお且つ突き抜けるところが、知性なのです」

「上機嫌な人同士が接触して起こるエネルギーには、膨大な可能性があります。人を前にしたときには上機嫌になる作法を身につける。その習慣づけによってこそ、コミュニケーションが、社会が活性化するのです」

「上機嫌は、強運を呼び込む」


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